【2014年10月24日 7:57 AM更新】
代診の先生からわたしの治療のスタイルについて質問をいただきました。
『先生は診療の際に、拡大鏡を使用していることが多いと思います。
私は根管治療で顕微鏡を使用していたのですが、最近になりそのほかの治療の際に拡大鏡も使用しようと試みています。
しかし、なかなかうまくいかない状況です。
理由としましては、顕微鏡と異なり視野が一定でないため、自分の動きとともに視野がぶれてしまうこと。
また、形成等では頬側、舌側などいくつか異なった視野を使い分けなければならないですが、うまく位置を決められていないこと。
などにあるのかと思っています。
先生が使いはじめのころに苦労した点、その解決策などがありましたら教えてください。
拡大鏡の倍率に関してや、製品選択の基準などもありましたら、あわせて教えていただければ幸いです。
宜しくお願いいたします。』
いつも質問を寄せていただいてありがとうございます
双眼ルーペを使用して拡大視野で診療を行うことが歯科治療の精密さを格段に向上させることは顕微鏡をお使いの先生には改めてお話しするまでもないですね。
拡大視野で視点を動かすと通常よりも大きく視界が動くので車酔いに似た違和感を感じて気分が悪くなる方もいるようです。
レンズ越しの作業に慣れるまでは治療に用いる前に双眼ルーペをかけた状態で歯科技工を行うことをお勧めします。
技工の精度アップに直結するとともに拡大視野の中で手を動かすことと焦点距離を身体でおぼえることができるので、ルーペを装着した際の診療姿勢をスムーズに身に着けることができます。
初めて使用するレンズは視野径が広く焦点深度が深い方が作業性に優れているので2.5倍程度をお勧めします。
現在は歯科用に多くの商品が発売されており安価な製品でも明るめのレンズが揃っています。
日本歯科商社の『ガリレアンルーペマルチセットS』は2.5倍のルーペと専用のLEDライトのセットで39,800円と破格です
低倍率の製品で十分に慣れてから徐々に倍率の高い製品に移行していくことになりますが、4倍以上の製品ではケプラー式と呼ばれるプリズムを使用した光学系が主に使用されます。
ケプラー式は低倍率の機種に用いられれるガリレオ式に比べて構造が複雑で製品による性能の差が大きくなります。
わたしは視野の明るさと鮮明さを重視してカール・ツァイス社の”EyeMag PRO“を現在は使用しています。
松田歯科医院
松田拓己
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