ダイレクトボンディング
削らずに歯の形を綺麗にダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングとは
ダイレクトボンディング(ダイレクトラミネートベニア法、ビルドアップなどとも呼ばれている)は歯を削らずに形を直し歯のすき間を埋めることが可能な治療法です。コンポジットレジンと呼ばれる強化プラスチックを直接歯の表面に接着できるので、自然な見た目で歯の形を改善できるのです。従来の審美歯科治療に比べて歯を削る量が少なくできるので人気が高まっており、研修会も盛んに行われています。ダイレクトボンディングで隙間を埋めた症例です。
治療前


治療後

上記症例写真は、上の前歯にすき間があることが気になっていたが矯正治療が受けられず困っていた患者様に対して、ダイレクトボンディングによって隙間を埋め違和感の少ない形に治療した例です。ご自分の歯は一切削っていません。
【通院回数】1回
【費用】¥79,200(ダイレクトボンディング2ヶ所)
《ダイレクトボンディング》のご説明
◎治療内容:歯に空いた穴や、となりの歯とのすき間にコンポジットレジン(強度の高いプラスチック)を接着して埋める治療です。◎費用:1ヶ所につき39,600円(税込)となります。今回は2ヶ所に行いました。
◎副作用:まれにコンポジットレジンあるいは接着剤にアレルギーを持つ方がいらっしゃいます。
◎リスク:素材がプラスチックですので金属やセラミックに比べて強度が低く、欠けたりすり減ることがあるのが欠点です。また、吸水性がありますので着色することがあります。
⇒上記症例の詳細はこちら
ダイレクトボンディングのメリットとデメリット
-メリットー- 健康な歯を削る量は極わずか
- 事前に矯正の必要がなければ、1~2回で治療が終わる
- 硬すぎないので、歯をすり減らせる心配がない
- 欠けたり割れたりしても、修理が可能
- セラミック治療などの型取りが必要な治療と比べるとコストは低い
- 術者のスキル・知識によって治療の結果に大きな差が出る
- 素材がプラスチック(コンポジットレジン)なので、変色が起こった場合は研磨・修理が必要となる
- 噛み合わせが強い場合や神経のない歯の場合は破折の危険性が高いので、治療の対象外となる
『ダイレクトボンディング』の治療費用
1箇所につき39,600円(税込)となります。松田歯科医院では、ダイレクトボンディング治療の研究に力を入れており、十分なスキル・知識と多くの経験・実績を積んでいますので、ご安心下さい。
患者様の歯に適応できるか、悩みを解決できるかなど不安やご不明などありましたら、まずはお気軽にご相談下さい。
よくあるご質問
ダイレクトボンディングとオールセラミックはどちらが良いのでしょうか?
前歯のすき間が気になる、銀歯が目立つので白い材料でやり直したいというご相談を頻繁にお聞きします。
金属はアレルギーを心配される方も年々増え続けており、お口の中にはなるべく入れたくないというお気持ちはよく分かります。
また、むし歯の治療ではなく自然にできてしまった歯のすき間を埋めるために健康な歯を削るのは避けたいと希望されるのも当然といえます。
金属を使わずに歯の形を直す審美歯科治療としてダイレクトボンディングとオールセラミック修復の二つがありますが「どう違うのですか?」とご質問を受けることが非常に多いです。まずは、両方の治療法の特徴を表で比較してみます。
この表だけでは具体的にどのように使い分けるのか分かりづらいので、実際に松田歯科医院で行った治療を元にご説明します。次の写真は自転車で転び歯をぶつけて折れてしまった患者さんが来院された際に撮影したものです。

左右の上の前歯が折れたのですが、右の歯はオールセラミックのかぶせ物、左の歯はダイレクトボンディングで修復しています。
同時に折れたのに右の歯と左の歯の治療法が違うのは双方の折れた位置が異なっていたためで費用の問題ではありません。
左の歯は先端が折れただけで修復する範囲が少なく、ダイレクトボンディングであればほとんど削らずに神経を残せるので強化プラスチックの強度で十分です。
さらにご自分の歯が十分残っているので強固に接着することで材料が外れる心配もほぼ無くなります。
しかし、右の歯は根元まで折れていたので噛む力に耐えられる高い強度が必要であったことと接着できる歯の部分が少なく外れやすかったためオールセラミックのかぶせ物を作りました。

このように強化プラスチックを直接歯に接着して形を直すダイレクトボンディングでも、ステップをしっかりと守って磨き上げることで歯科技工士さんが作り上げてくださるセラミック冠と遜色のない輝きと滑らかさを得られます。
保険適用外となりますが、歯を削らないことでご自分の歯を保存して神経を残す可能性が飛躍的に高まるダイレクトボンディングが人気を得る理由をご理解いただけると思います。
単にむし歯でできた穴を埋めるだけであれば保険適用のコンポジットレジン充填で十分な場合も多いのですが、土台となる歯と違和感のない色調と輝きを再現するだけなく周りの歯と調和する形に盛り上げて自然な笑顔を手に入れていただくためには治療技術の研鑽が欠かせません。
さらに、最新の技術・材料に関する情報を常に集め続けて有効性を確認したうえで治療に取り入れることが求められます。松田歯科医院では常に上記の努力を続けております。
以上のようにダイレクトボンディングはメリットの多い治療法で、特に短期間で歯を削る量が最小限であることが評判となっています。
残念ながら、デメリットとして材料を盛り上げてから表面を滑沢に磨き上げる必要性があげられます。そのため診療時間が長くなる傾向がありますが(1~2時間)、表面を磨くステップを省いてしまうとプラーク(歯垢)が溜まりやすくなるためむし歯や歯周病を引き起こすリスクが格段に高まってしまいます。
特に、治療の範囲が歯ぐきの下まで及ぶ場合は歯ぐきを傷つけずに磨き上げることは不可能なので、ダイレクトボンディングの適応とはならずオールセラミック修復のみが可能となります。
このような理由で、治療方法の選択についてはお口の中を診察してから相談させていただいております。
金属はアレルギーを心配される方も年々増え続けており、お口の中にはなるべく入れたくないというお気持ちはよく分かります。
また、むし歯の治療ではなく自然にできてしまった歯のすき間を埋めるために健康な歯を削るのは避けたいと希望されるのも当然といえます。
金属を使わずに歯の形を直す審美歯科治療としてダイレクトボンディングとオールセラミック修復の二つがありますが「どう違うのですか?」とご質問を受けることが非常に多いです。まずは、両方の治療法の特徴を表で比較してみます。
ダイレクトボンディング | オールセラミック修復 | |
主な材料 | コンポジットレジン(強化プラスチック) | 高強度セラミック、ジルコニア |
治療回数 | 最小1回 | 最小2回 |
歯を削る量 | 0~極わずか | 0~1.5㎜(通常1㎜以上) |
耐久性 | やや劣る(修理は可能) | 高い(修理は困難) |
変色 | 飲食物等の色素が徐々にしみこむ | 起こらない |
型取り | 不要 | 必須 |
アレルギー | まれに起こる | ほとんど起こらない |
費用 | 1ヵ所 39,600円(税込) | 1歯 110,000円(税込) |
この表だけでは具体的にどのように使い分けるのか分かりづらいので、実際に松田歯科医院で行った治療を元にご説明します。次の写真は自転車で転び歯をぶつけて折れてしまった患者さんが来院された際に撮影したものです。

左右の上の前歯が折れたのですが、右の歯はオールセラミックのかぶせ物、左の歯はダイレクトボンディングで修復しています。
同時に折れたのに右の歯と左の歯の治療法が違うのは双方の折れた位置が異なっていたためで費用の問題ではありません。
左の歯は先端が折れただけで修復する範囲が少なく、ダイレクトボンディングであればほとんど削らずに神経を残せるので強化プラスチックの強度で十分です。
さらにご自分の歯が十分残っているので強固に接着することで材料が外れる心配もほぼ無くなります。
しかし、右の歯は根元まで折れていたので噛む力に耐えられる高い強度が必要であったことと接着できる歯の部分が少なく外れやすかったためオールセラミックのかぶせ物を作りました。

このように強化プラスチックを直接歯に接着して形を直すダイレクトボンディングでも、ステップをしっかりと守って磨き上げることで歯科技工士さんが作り上げてくださるセラミック冠と遜色のない輝きと滑らかさを得られます。
保険適用外となりますが、歯を削らないことでご自分の歯を保存して神経を残す可能性が飛躍的に高まるダイレクトボンディングが人気を得る理由をご理解いただけると思います。
単にむし歯でできた穴を埋めるだけであれば保険適用のコンポジットレジン充填で十分な場合も多いのですが、土台となる歯と違和感のない色調と輝きを再現するだけなく周りの歯と調和する形に盛り上げて自然な笑顔を手に入れていただくためには治療技術の研鑽が欠かせません。
さらに、最新の技術・材料に関する情報を常に集め続けて有効性を確認したうえで治療に取り入れることが求められます。松田歯科医院では常に上記の努力を続けております。
以上のようにダイレクトボンディングはメリットの多い治療法で、特に短期間で歯を削る量が最小限であることが評判となっています。
残念ながら、デメリットとして材料を盛り上げてから表面を滑沢に磨き上げる必要性があげられます。そのため診療時間が長くなる傾向がありますが(1~2時間)、表面を磨くステップを省いてしまうとプラーク(歯垢)が溜まりやすくなるためむし歯や歯周病を引き起こすリスクが格段に高まってしまいます。
特に、治療の範囲が歯ぐきの下まで及ぶ場合は歯ぐきを傷つけずに磨き上げることは不可能なので、ダイレクトボンディングの適応とはならずオールセラミック修復のみが可能となります。
このような理由で、治療方法の選択についてはお口の中を診察してから相談させていただいております。
歯を削らないで材料を詰めると外れやすくなるのでしょうか?
健康なエナメル質は接着材料の性能が最も高く発揮されるので早期に外れる可能性は低いのです。
歯をまったく削らずにコンポジットレジン(強化プラスチック)を盛り上げて歯の形を直すと聞くと「すぐに外れてしまうのではないか?」と不安になる方が多いのではないでしょうか? 実は歯を削らずに接着する技術は比較的身近な治療で昔から使われています。
あなたは歯並びを直す歯科矯正を行うために歯にワイヤーをつけている方をみかけたことはありませんか?
現代では矯正に用いるワイヤーを固定するための金具(ブラケット)は接着性レジンセメントで歯に張り付けられる場合がほとんどです。

※(株)サンメディカル 「スーパーボンド」取扱説明書より
接着材料で歯に張り付けられた金具(ブラケット)は、矯正治療が終わるまでの数年間にわたり歯を動かすための力に耐え続けます。
機械的に引っ掛けることなく、まったく削られていない平らな歯の表面に平らな金具を長期にわたって固定できるのは、接着材料が優れているだけでなく金具(ブラケット)を歯の表面の健康なエナメル質に接着していることが大きな理由です。

歯の頭の部分を卵のからのように覆っているエナメル質は人体の中で最も硬く有機質をほとんど含んでいません。
エナメル質の主成分は骨と同様にハイドロキシアパタイトですが、結晶度が高いため骨よりも硬く接着材料との相性がよいのです。

※㈱モリタデンタルマガジン110号『進化する象牙質接着と歯の延命』真鍋顕先生より
前歯のすき間を治す場合にも削らずに健康なエナメル質に接着するので条件は良いわけですが、松田歯科医院ではリン酸エッチング処理を行って接着力が長期間保たれるように配慮しています。
15秒間だけリン酸をエナメル質の表面に作用させることで接着剤がエナメル質としっかり結合するため耐久性試験の成績が向上することが、大阪歯科大学の山本一世教授の論文で報告されているのです。

接着材料は進歩し続けていますので常に情報を集め続ける必要があります。
現在、松田歯科医院では技術力の高い3M社が販売している"スコッチボンド ユニバーサル アドヒーシブ"のユニドースタイプを使用しています。
スコッチボンドはエナメル質はもちろん、歯科に使用される材料のほぼすべてに強力に接着するので人気の高い製品です。
通常はボトルに入った製品が使用されていますが、松田歯科医院でダイレクトボンディング等の保険適用外の治療を行う場合には一回毎に使い切るユニドースタイプを使用しています。
これは、比較的治療時間が長くなりやすい自費診療でも対応しやすいことと使い切りなので衛生面でも安心、さらに開封直後の製品を使えるので性能劣化の心配がほぼないことが理由です。

このように、最新の材料を健康なエナメル質に使用すればコンポジットレジンは強力に接着できますので外れる心配は非常に少ないのです。
しかし、歯の表面がしっかり乾燥していなければ接着材料の性能は十分に発揮されないので詰め物が外れる原因となってしまいます。
歯の治療の際には風を当てて乾燥させることは頻繁に行わており、圧縮空気の供給源は機械室にあるコンプレッサーです。
閉鎖された機械室内の空気を圧縮しますので、特に対策をとらないと水分や油を含んだ空気が接着する歯面に吹き付けられることになります。
これでは、乾燥させているつもりで歯面を汚染して接着力を弱める危険性があります。
そこで松田歯科医院では治療に使う圧縮空気を歯科専用の除菌ドライヤーに通して油分・水分さらにウィルスを含む雑菌まで完全に取り除いた清潔な状態で使用しています。

(株)昱工業 デンタル除菌ドライヤユニットー
以上のように性能の高い接着材料の選択・歯面の接着性の改善・環境汚染要因の排除を徹底して行い、詰め物の寿命をできるだけ伸ばすように松田歯科医院では配慮しております。
歯をまったく削らずにコンポジットレジン(強化プラスチック)を盛り上げて歯の形を直すと聞くと「すぐに外れてしまうのではないか?」と不安になる方が多いのではないでしょうか? 実は歯を削らずに接着する技術は比較的身近な治療で昔から使われています。
あなたは歯並びを直す歯科矯正を行うために歯にワイヤーをつけている方をみかけたことはありませんか?
現代では矯正に用いるワイヤーを固定するための金具(ブラケット)は接着性レジンセメントで歯に張り付けられる場合がほとんどです。

※(株)サンメディカル 「スーパーボンド」取扱説明書より
接着材料で歯に張り付けられた金具(ブラケット)は、矯正治療が終わるまでの数年間にわたり歯を動かすための力に耐え続けます。
機械的に引っ掛けることなく、まったく削られていない平らな歯の表面に平らな金具を長期にわたって固定できるのは、接着材料が優れているだけでなく金具(ブラケット)を歯の表面の健康なエナメル質に接着していることが大きな理由です。

歯の頭の部分を卵のからのように覆っているエナメル質は人体の中で最も硬く有機質をほとんど含んでいません。
エナメル質の主成分は骨と同様にハイドロキシアパタイトですが、結晶度が高いため骨よりも硬く接着材料との相性がよいのです。

※㈱モリタデンタルマガジン110号『進化する象牙質接着と歯の延命』真鍋顕先生より
前歯のすき間を治す場合にも削らずに健康なエナメル質に接着するので条件は良いわけですが、松田歯科医院ではリン酸エッチング処理を行って接着力が長期間保たれるように配慮しています。
15秒間だけリン酸をエナメル質の表面に作用させることで接着剤がエナメル質としっかり結合するため耐久性試験の成績が向上することが、大阪歯科大学の山本一世教授の論文で報告されているのです。

接着材料は進歩し続けていますので常に情報を集め続ける必要があります。
現在、松田歯科医院では技術力の高い3M社が販売している"スコッチボンド ユニバーサル アドヒーシブ"のユニドースタイプを使用しています。
スコッチボンドはエナメル質はもちろん、歯科に使用される材料のほぼすべてに強力に接着するので人気の高い製品です。
通常はボトルに入った製品が使用されていますが、松田歯科医院でダイレクトボンディング等の保険適用外の治療を行う場合には一回毎に使い切るユニドースタイプを使用しています。
これは、比較的治療時間が長くなりやすい自費診療でも対応しやすいことと使い切りなので衛生面でも安心、さらに開封直後の製品を使えるので性能劣化の心配がほぼないことが理由です。

このように、最新の材料を健康なエナメル質に使用すればコンポジットレジンは強力に接着できますので外れる心配は非常に少ないのです。
しかし、歯の表面がしっかり乾燥していなければ接着材料の性能は十分に発揮されないので詰め物が外れる原因となってしまいます。
歯の治療の際には風を当てて乾燥させることは頻繁に行わており、圧縮空気の供給源は機械室にあるコンプレッサーです。
閉鎖された機械室内の空気を圧縮しますので、特に対策をとらないと水分や油を含んだ空気が接着する歯面に吹き付けられることになります。
これでは、乾燥させているつもりで歯面を汚染して接着力を弱める危険性があります。
そこで松田歯科医院では治療に使う圧縮空気を歯科専用の除菌ドライヤーに通して油分・水分さらにウィルスを含む雑菌まで完全に取り除いた清潔な状態で使用しています。

(株)昱工業 デンタル除菌ドライヤユニットー
以上のように性能の高い接着材料の選択・歯面の接着性の改善・環境汚染要因の排除を徹底して行い、詰め物の寿命をできるだけ伸ばすように松田歯科医院では配慮しております。