【2015年10月14日 2:05 PM更新】
歯のクリーニング先進国スウェーデンのイエテボリ大学歯学部 歯のクリーニング学講座の教授 アクセルソン博士は、歯科医院でお口の定期健診と歯科衛生士さんのケアを受け続けることでほとんどの患者さんの歯を残せることを証明されました。
アクセルソン博士のもとで患者さんのお口のケア(PMTC)を30年間行って、1人当たりの歯のなくなる本数を0.6本に抑えた歯科衛生士であるブリギッタ ニーストレンさんのセミナーを松田歯科医院のW歯科衛生士に受講してもらってきました。
ブリギッタ・ニーストレン女史
http://idh.oralcare.co.jp/concept/
30年間で歯がなくなったのは0.6本だけでした、と言われてもどれだけすごいことなのか?ピンと来ないと思います。
日本人の歯は30年経つと何本なくなってしまうのでしょうか?
平成23年に厚生労働省が行った歯科疾患実態調査の結果を見ると、40代前半の日本人と70代前半の日本人ではお口の中に残っている歯の本数は10本以上減っています。
つまり、平均的な日本人は30年間で歯が10本以上抜けてしまうのに北欧の歯のクリーニングで定期健診を受けていた患者さんは歯が抜けない人が半分近いということです。
このように、素晴らしい結果が証明されている北欧型の歯のクリーニングを松田歯科医院でも実現するために歯科衛生士のWさんには東京まで出かけてもらって来ました。
赤ちゃんを預けてセミナーに参加するのは負担も大きかったと思いますが、7時間の講義と2時間の実習で多くの成果を上げてきてもらえました
Wさんが提出してくれたレポートの一部をご紹介します。
《PMTCクリニカルコース 》
:患者さんの歯を97.7%残すことができる本当のPMTC
講師 ブリギッタ ニーストレン女史
平成27年10月11日
《PMTCまでのキーワード ・流れ》
○自己診断…患者さんに自分のリスク部位を確認してもらう
・C・P …部位 どの位進行しているか?→x-pをみてもらい説明
・プラーク …どこにどのくらい付着しているか?→染め出しを行い、プラークチャート、手鏡にて説明
・ポケット 、カリエス→どこにあるか、患者さん自身がリスクのある部位をわかるまで説明、手鏡で確認してもらう
○セルフケア…患者さんの責任となるところ。毎日リスクのあるところをコントロールできるかが重要→具体的に何をやってもらいたいか、メモを渡す
◎リスクのある部位の隣接面…フロス、歯間ブラシにて磨いてもらう→全額の歯磨きでのブラッシングへ
○デブライドメント…バイオフィルムの破壊とプラークの除去→BOP見られた部位へ行う
○PMTCへ
・歯ブラシで頰・舌側は、よく磨ける
・隣接面✖︎→エバチップ、フロスにて隣接へのアプローチ
◎年齢が若い程、メンテナンスを受けるのが早い程、予防効果高い
◎年齢に関係なく、歯は守られる
◎前回説明したことをどのくらいできているか?フォローし、具体的に説明→メンテナンスでは毎回この繰り返しが重要
歯科衛生士 W
前へ:いい職場だなと思います
次へ:カリエスリスクが高い方へのケアも取り入れたい
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