お口の健康を守り育むために


新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院の院長 松田拓己です。

【略歴】

平成2年 新潟大学歯学部卒業

平成2年~5年 新潟大学歯学部付属病院口腔外科勤務

平成5年~6年 長野赤十字病院口腔外科勤務

平成9年 新潟市西区小針にて松田歯科医院開業

 

日本ヘルスケア歯科学会 

お口の健康を守り育てる国際レベルの診療を実現するために、日本ヘルスケア歯科学会は1997年に設立されました。(設立当時の名称は日本ヘルスケア歯科研究会)

 

今から20年以上前ですので、日本では予防に対する意識がそれほど高くなかった時代です。

 

でも、欧米ではむし歯予防の成功事例が増えていた時期だったので、子供のむし歯は1/5から1/8まで減らせていました。

 

「歯が抜けて入れ歯を使うようになってしまうのは、歯医者・患者そして国家の怠慢が招いた失敗の結果」と考えられるようになっていたそうです。

 

一方、当時の日本の状態は、8020運動は始まっていたものの、80歳の人たちのお口には5本しか歯が残っていませんでした。

 

5本しか歯が残っていなければ、入れ歯を使うしかありませんね。

 

また、お年寄りだけでなく子供の歯は、むし歯の治療を受けた本数が先進諸国の4倍ほどだったそうです。

 

このような状況は恥ずかしい、お口の健康を守り育てる歯科診療を目指そうと考えられた方々が集まって日本ヘルスケア歯科学会は発足したのです。

 

ヘルスケア学会の役割1.jpg

 

ヘルスケア歯科研究会が設立された1997年は松田歯科医院が開業した年でもあります。

 

確かに、松田歯科医院が新潟市西区に開業した当時は、「予防が大切ですよ」とご説明しても定期健診に通ってくださる患者さんは半分程度でした。

 

ヘルスケア歯科研究会の設立趣旨には

『医療は、いつの時代にあっても、常に医療を受ける人々の利益となることを第一義とし、人々の健康で快適な生活に貢献するものでなければならない。』と記されています。

 

つまり、患者さんの利益となるような健康で快適な生活を送るお手伝いをしましょう、ということです。

 

医療従事者としては当たり前のようですが、さらに続きがあります。

 

『近代歯科医学は、科学の進歩とともに大きな発展を遂げたが、私たちは口腔疾患をこの地上からなくすという高邁な理想を忘れ、傷病による破壊の跡を人工的に修復することに大きな精力を注いできた。』

 

『現在の医療、とくに歯科医療について語ろうとするとき、果たして私たちは、胸を張って社会に貢献していると言えるだろうか。』

 

ちょっと難しい表現ですが、むし歯の穴が開いてから詰め物をしたり、歯が抜けてから入れ歯を作っているだけでは患者さんにの利益になっていないのでは?という問いかけです。

 

こう言われると、今まで行ってきた歯の治療は患者さんのためになっていないんだろうか?という疑問がわいてきますが、、、

 

もちろん、悪くなった歯を治すのは必要なことですが、治療をしなくてもよい状態を保つのが患者さんに一番貢献できることですよね、と教えていただけた気がしました。

 

こうして、日本ヘルスケア歯科学会の設立趣旨に賛同したので、西区の松田歯科医院も会員診療所になっています。

 

 

 

歯科医師 松田拓己

(新潟市西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院 院長)



TEL:025-234-1112