コンポジットレジンの疑問


【2014年9月22日 6:39 AM更新】


代診の先生からコンポジットレジンに関する疑問をいただきました。
 
『本日はありがとうございました。
今回の診療では、う蝕の2級窩洞が数ケース有り、興味深く見させていただきました。
 
先生の医院ではコンタクトリング(バイタインリング)を使用しておりましたが、一般にインレーという選択や、プラスチックマトリックスで簡易的に行ってしまうというケースが多々あるように思います。
 
先生がテクニックと診療時間が必要なコンタクトリングの使用を積極的に行うようになった時期、経緯などありましたら教えてください。
 
また2次う蝕、歯肉炎等といった予後に関してはどのようにお感じでしょうか。
 
宜しくお願いいたします。』
 
ご質問ありがとうございました。
コンタクトリング(バイタインリング)を用いるⅡ級のCR充填を導入するにあたって最も参考にさせていただいたのは東京都で開業されている猪越重久先生のご講演・書籍でした。
 
2005年に「猪越重久のMI臨床―接着性コンポジットレジン充填修復」がデンタルダイヤモンド社から出版されるとすぐに購入・熟読してコンタクトリングの使用を開始しました。
 
同年に上野の(株)ヨシダで開かれた猪越先生の卒後研修セミナーを受講し質問に丁寧に答えていただけたことで臨床上の疑問点はほぼ払拭できました。
 
開業当初は臼歯の隣接面う蝕の治療はほとんどメタルインレーで対応していました。
 
接触点直下の初期う蝕をインレーで治療するためには健全歯質の削除量が多くなることと歯質と同じ白い材料で修復して欲しい 
という患者さんからの強い希望をいただくことが増えたのがⅡ級のCR充填を勉強するきっかけでした。
 
術後のトラブルとして最も多いのは歯質の裏打ちがない部位で起きるCRの破折です。
 
二次う蝕については信頼のおける接着システムをマニュアルに忠実に使用することと窩洞のデザイン特にマージン設定に注意することで予防できることは従来の修復治療と同様です。
 
基本的に歯肉縁上マージンの症例にしか行わないので歯肉炎の誘因となる可能性は少ないはずです。
 
たまたまⅡ級のCR充填が重なった日に出張していただいたので印象が強くなったと思いますが臼歯の隣接面う蝕の治療は現在でもメタルインレーが当院の第一選択です。
 
前歯のCR充填の際には接触点の強さを調整する必要はほとんどありませんのでプラスチックマトリックスを主に使用しています。
 
コンタクトリング(バイタインリング)は馴染みがないと敷居が高いように感じられますが術式は一定なので症例を重ねれば通常の臼歯の充填と大きな差がないことを理解していただけます。
 
セラミックと比較して色合わせが行いやすい・歯質切削量が少ない・一日で治療を終了できる等のメリットを重視してダイレクトボンディングを積極的に奥歯に応用される先生も増えてきています。
 
患者さんには間違いなく喜んでいただける治療方法なので適応症を吟味しつつ臨床に取り入れていかれることをお勧めします。
 
松田拓己
 
CR_ClassII.jpg松田歯科医院のⅡ級CR充填の器具準備マニュアル
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