前歯のすき間が黒く目立つのが気になります -新潟のダイレクトボンディング-


【2023年2月21日 5:38 PM更新】


西区の歯医者、松田歯科医院の院長 松田拓己(歯科医師)です。

 

 

新潟市にお住いのIさんは学生時代から上の前歯にすき間があることが気になっていました。

 

 

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前歯のすき間が黒く目立つのが気になってお口を閉じてしまいがちになるとのことでした。 歯のすき間を根本的に直すためには歯並びを変える必要があるため、矯正治療を行うことが第一選択となります。 歯並びを直してすき間をなくすために、Iさんは近所の矯正治療を行っている歯科医院で相談してみられたそうです。 そちらの歯科医院での説明では、Iさんは永久歯の本数が生まれつき少ないため前歯にすき間ができており、永久歯が少ないために乳歯が残っているので矯正治療を行うことは難しいと告げられたそうです。

 

 

矯正で歯のすき間を直すことができないことが分かった後も、何とかして悩みを解消出来る方法を探し続けたIさんは松田歯科医院のホームページで「ダイレクトボンディング」という治療法を見つけて来院されました。 

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Iさんは20代の女性ではつらつとした明るい雰囲気の方で、ご自分の悩みについてもはっきりとした言葉で教えてくださいました。 背が高くすらりとした美しい若い女性にとって、前歯のすき間が気になって思い切りお口を開けて笑えないという悩みはかなり深刻だと思います。

 

 

実は、わたしの娘も永久歯が生えてしばらくは前歯と前歯がくっついていないためすき間ができており、子供心にもかなり気にしていたのです。 「前歯にすき間があると間抜けな感じで嫌なんだけど、お父さんは直せないの?」と小学生だった娘が真剣な顔で尋ねてきたことを今でも思い出します。 Iさんも永久歯が生えてから長い間悩まれてきたはずですので、何とかして一緒に解決の道を見つけたいと感じました。

 

 

矯正治療が不可能ですと説明を受けたIさんが松田歯科医院に来院されるきっかけとなった「ダイレクトボンディング」という治療法は、歯に近い色合いの強化プラスチック(コンポジットレジン)を歯に直接盛り上げて形や色を修正することができます。

 

 

松田歯科医院では保険診療に用いるコンポジットレジンよりも天然の歯に近い色あいで、材料を盛り付けた境目を目立たせないために開発された『エステライト・アステリア』と『グラディアダイレクト』をダイレクトボンディングに用いています。

 

 

ただ、歯並びを直さないままで歯のすき間にプラスチックをを盛り足すことになりますので、Iさんの前歯は本来よりも幅が広がってしまうことになります。 歯と材料の色合いがなじんでいても、歯の形そのものがウチワのように幅広になってしまっては「歯を気にせずに自然にお口を開けたい」というIさんのご希望は実現できません。

 

 

このように、「ダイレクトボンディング」で解決できることと治療後に起こりそうな問題点をすべてお話ししたところ、「歯のすき間を埋められることは分かりました。プラスチックを足した後、歯の形はどのように変わるのでしょうか?」というご質問をいただきました。

 

 

治療を終えた後にどのような形の歯になるのか?というご質問には、「ダイレクトボンディングを受けるとわたしの笑顔はどのように変わるのでしょうか?」という不安が隠されていると思われます。 松田歯科医院のホームページにはダイレクトボンディングを受けて非常にご満足いただいた患者さんの「歯の写真」をたくさんアップしてありますので、少し歯の幅が広くなっても違和感はあまり感じられず歯のすき間がなくなったことで気兼ねなくお口を開けて笑えます と仰る患者さんがほとんどであることはご理解いただけるはずです。 でも、Iさんにとって大事なことは「わたし自身の笑顔の印象はどう変わるのだろう?」ということでしょうから、実際に材料を盛り足した状態を見ていただかない限り治療を受ける決心はつかないでしょう・・・

 

 

この問題を解決するために、松田歯科医院では「ダイレクトボンディング」に使用するコンポジットレジンを実際に歯の上に置いてすき間を埋めた状態を事前に体験していただいています。 コンポジットレジンは歯に接着材を塗らない限り貼りつかないので、試しに盛り上げただけならば削らなくても簡単に外すことができるのです。 こうすれば、患者さんの歯にダメージを与えることなくその場で治療後の状態を確認していただけますので、歯のすき間をダイレクトボンディングで埋めた後のお顔の印象を鏡で見ていただきスマートフォン等で自撮りもしていただきます。

 

 

診察が終われば仮に盛ったコンポジットレジンは外すことになりますので、帰宅されてからじっくりとご自分のお顔の印象がどのように変わるのか納得がいくまで確認していただき、ご家族やお友達のご意見を得るためには自撮りの写真が非常に役立ちます。 Iさんには自撮り写真をしっかりご覧いただいて、すき間を埋めて少し幅が広くなった歯でも特に問題がないのであればダイレクトボンディングを行いますので、ゆっくり考えてからご連絡くださいとお伝えして初日の診察は終わりました。

 

 

 

1回目の来院から2,3日経って、「写真を見て、少し歯の幅が広くなっても前歯のすき間がなくなる方がよいと感じたので、ダイレクトボンディングをお願いします。」とIさんから予約のお電話をいただいて治療を行うことになりました。 ダイレクトボンディングは直接歯の表面に強力な接着材を塗って強化プラスチックを盛り上げますので、治療は基本的に一回で終わりますが時間は長くかかります。 Iさんの前歯はすき間が空いている他に若干歯並びがずれていましたので、歯を削らずに違和感の少ない形に仕上げるのに2時間ほどかかりましたが頑張ってお口を開けていただきました。ありがとうございます。

 

 

 むし歯のないきれいな歯を削ることなく、患者さんにとって気になる歯の見た目を改善することができてわたしも嬉しいです  健康を守りつつ、患者さんが明るい気持ちですごしていただけるようにダイレクトボンディングの研修と治療技術の向上に励んでいく気持ちがさらに強くなりました。    

 

西区の歯医者、歯科医|松田歯科医院

院長 松田拓己 

 

【通院回数】1回 【費用】79200円(ダイレクトボンディング2ヶ所)

 

 

《ダイレクトボンディング》のご説明

◎治療内容  歯に空いた穴や、となりの歯とのすき間にコンポジットレジン(強度の高いプラスチック)を接着して埋める治療です。

 

◎費用  一ヶ所につき39600円となります。

 

◎副作用  まれにコンポジットレジンあるいは接着剤にアレルギーを持つ方がいらっしゃいます。

 

◎リスク  素材がプラスチックですので金属やセラミックに比べて強度が低く、欠けたりすり減ることがあるのが欠点です。  また、吸水性がありますので着色することがあります。

 

 







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