【2023年3月21日 9:55 AM更新】
新潟でホワイトスポットの治療ができる歯科医院を探して 来院していただく患者さんが増えてきました。
左右の前歯の先に白い斑点が目立つのが気になっています。
歯のシミのようにも見えますが、上の前歯なので口を開けるときに困りますね。 以前に他の歯科医院で相談した際には、 歯を削って型取りするセラミック治療(ラミネートベニヤ)を勧められました。
でも、歯を削らずにホワイトスポットを治療できる アイコン治療があると分かって新潟市西区の松田歯科医院に来院されたのです。
アイコン治療は最初に歯の表面を薬で溶かして、ホワイトスポットの原因となっているエナメル質のすき間を露出させます。
次に、エナメル質のすき間が表面に出てきたら水分をアルコールで飛ばして、すき間を透明な樹脂で埋めます。
アイコン治療の最後に使用する透明な樹脂は、エナメル質と光の屈折率が近いので乱反射を抑える効果があります。
《アイコン治療》のご説明
歯にチョークで書いたような白いシミをホワイトスポットと呼びます。
ホワイトスポットができるのは歯の表面のエナメル質を作る結晶構造が不揃いになったためです。
エナメル質はカルシウムやリンなどが規則正しく配列された結晶でできているので、
本来は透明度が高くて輝きがあります。
しかし、結晶がうまく作られなかったり、むし歯で結晶が壊れた部分では
光の乱反射が起きて透明度が下がり白く見えてしまうのです。
すりガラスは透明なガラスの表面をザラザラにして乱反射を起こし、
わざと透明度を下げているので白く見えてしまいます。
むし歯がごく初期の場合はフッ素塗布などで再石灰化して透明にもどることもありますが、
形成不全と呼ばれる先天的な症状の場合は再石灰化が期待できません。
ホワイトスポットは着色ではないのでホワイトニングの効果もほとんどなく、削って詰めるくらいしか治療法がありませんでした。
でも、むし歯の穴が空いているわけでもないのに歯を削るのは気が進みませんね。
そのため、歯の白い斑点が見えないように口を開けずに笑うように努力される方もいらっしゃいます。
このような理由でホワイトスポットの治療には悩む場合が多かったのですが、ドイツで開発された薬剤「アイコン」がとても効果的だと分かってきました。
「アイコン」はむし歯の進行を止めたり予防するために開発された薬ですが、ホワイトスポットを削らずに目立たなくさせる効果もあったのです。
ホワイトスポットの部分にあるエナメル質のすき間に歯と屈折率の近い樹脂を流し込むので、「アイコン」が乱反射を抑えて透明度を高めてくれます。
すりガラスに水をかけると透明に戻るのと似ていますね。
治療時間は1~2時間程度で歯を削る必要がありません。
ただ、エナメル質のすき間を埋める樹脂は吸水性がありますので、着色には気をつけてください。
◎治療内容
・歯を削らずにホワイトスポットを目立たなくします。
・むし歯予防の効果がある材料なので歯を痛める心配がありません。
・アイコン治療は1~2時間程度で終了します。
◎費用:1本の歯で39600円(税込み)となります。2本の場合は79200円です。
◎副作用:まれにアレルギーを持つ方がいらっしゃいます。
◎リスク:吸水性があるので着色することがあります。ホワイトスポットが深い、または茶色の着色はホワイトニングの併用が必要となる場合があります。
歯のホワイトスポットができる原因
実は、ホワイトスポットができる原因は2つあるのです。
むし歯が進行すると黒い穴になりますが、初期の段階では白い斑点に見える場合が多いのです。
歯が白濁するのは光の乱反射が原因になります。
むし歯は細菌が作る酸で歯の表面が溶かされて進行するのです。
健康な歯の表面は滑らかで硬く透明なのですが、酸で溶けると小さな凸凹がたくさんできて透明度が下がります。
身近な例では、すりガラスの表面のようにザラザラになるわけです。
表面がザラザラになった歯は輝きを失って白っぽくなります。
なので、初期むし歯は白い斑点に見えますが、内部まで進行して着色すると黒い穴になるのです。
そのため、むし歯が表面にとどまっている間にザラザラな部分を平らに戻せれば、滑らかさと透明度が復活しますので白濁は改善できます。
ちょうど、すりガラスの表面を水で濡らしたりセロハンテープを貼ると透明に戻るのに似ていますね。
エナメル質形成不全は歯の表面を覆っているエナメル質の結晶が不揃いになるために起こります。
結晶が不揃いになる理由は、歯が身体の中で作られている際にトラブルが起きて結晶を作る細胞の働きが邪魔されたためです。
細胞の働きを邪魔するのは、発熱などの体調不良、ケガ、栄養不足、細菌感染、薬の影響などが考えられます。
これらの悪条件がなくなれば再び正常なエナメル質が作られますが、結晶が不揃いな部分にはすき間が残ってしまうのです。
ちょうど、ガラスの中に空気が封じ込められたようになります。
上の写真は空気の泡がたくさん入っている窓ガラスです。
ガラスも空気も透明なのに、泡の部分は白くみえますね。
このように白く見える理由は、ガラスと空気は光の屈折率が違うので光の反射が起きるためです。
水面に周りの景色が映るのと原理は同じなのですが、小さな泡がたくさんあるために乱反射が起きて白く濁ってしまいます。
ホワイトスポットができた歯のエナメル質の中には、とても小さなすき間が無数に存在しているので白い斑点のように見えるのです。
やっかいなことに、エナメル質形成不全は表面でなく内部にできる場合が多いので、初期むし歯のように表面をなめらかにすれば治るものではありません。
そのため、これまでは歯を削って詰めたり、かぶせ物を作るしか対応策がありませんでした。
でも、むし歯でないのに歯を削るのは気が進みませんし、歯の寿命を短くするリスクが高くなります。
最近、ドイツから輸入されるようになった「アイコン」は歯を削らずにホワイトスポットを目立たなくする効果のある薬剤として注目されています。
下の写真も、「アイコン」を使用してホワイトスポットを治療した歯です。
【通院回数】1回 【費用】79200円(アイコン治療2歯、税込)
↓ ↓ ↓
【通院回数】1回 【費用】39600円(アイコン治療1歯、税込)
電話:025-234-1112
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